椎名誠「問題温泉」を読みました
短編集です。
- 作者: 椎名誠
- 出版社/メーカー: クリーク・アンド・リバー社
- 発売日: 2014/05/29
- メディア: Kindle版
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まず「鳥人口伝」が面白かった。
椎名誠独特の造語と中国人の語り、そして何より中国最深部、雲南省奥地という秘境感が醸し出すファンタジーが入り混じり、極上のウソ話だなーと思いました。
語り手の中国人が突然自分の意見を入れてくる、っていうのがあるあるぽくって笑えます。
あとは「三角州」。こちらはどうやら「武装島田倉庫」などと世界観が同じ「北政府もの」。サキシマ人間は、その名称こそでてこなかったけど、武装島田倉庫でも登場してました。
時代的にはどうなんだろう、島田倉庫より前?後?
なんとなくかなり後、世界は落ち着いてきた感があるのですが・・・。どうなんでしょうね。
この辺りは知りたいな〜という思いが強烈にある一方、ぼんやりとしてたほうがいいなあ、というフクザツな気分です。
「椎名誠 旅する文学館」内「椎名誠の仕事 聞き手 目黒考二」でも語られているように、北政府ものはほんとに読みたいな〜。目黒考二さんがおっしゃっているように、まとめて読みたい。
おすすめ短編集です!