テラコブログ

たまに戦車のプラモデルを作ります

プリンセス・ブライド・ストーリー

ぼくが中学生くらいの時分は、テレビで結構映画をやってました。11時以降の時間帯が多かったですね。特に興味があるわけでもなく、ただ「なんとなくテレビでやってた」から見た映画やアニメのいくつかが、その後忘れられない作品となっていることもあり、そう考えるとテレビっていう存在は、入り口としてすごい存在だなあと思います。なんせタダだし、自宅にいるだけで見られるし。

プリンセス・ブライド・ストーリーもそういった「なんとなくテレビでやってた」から見た映画なのですが、忘れられない作品です。DVDも買ったし、原作も読みました。

メインストーリーが、病気の孫に祖父が読んでやる物語という構成です。この構成が素敵で、祖父と孫の関係がちょくちょくメインに絡んでくるんですよね。祖父を演じているのは刑事コロンボピーター・フォーク

原作だと、この構成はもっと典型的メタフィクションで、架空の小説のダイジェスト版になってます。だけど、そもそも「プリンセス・ブライド」を取り巻く世界がもう虚構で、作者の「わたし」にはデブのこどもがいるし、小説の舞台となる国がちゃんとあることになっていたり、なかなか面白いです。こちらもストーリーに突然作者のコメントが入ってきて楽しいんですよね。しかもそのコメントが赤字!なかなか文庫で黒赤2色使ってるやつってないんじゃないかなあ。

メインストーリーはよくあるお姫様救出モノ。ありふれた物語といってもいいと思いますが、そこに登場するキャラクターやエピソードがとても楽しく、この映画を見たとき、小説を読んだ時「ウワー、オシャレー」と、感動したものです。ちょっとしたセリフなんか、とにかく全てが「気が効いてる」って感じなんですよね〜。

アメリカではこの映画かなり人気らしく、以前ネットのどこかで見た「ナードの選ぶ映画ベスト30」とかに、かなり高い位置で入ってました。

映画から入ったのですが、ぼくは断然原作が好きになり、その後ウィリアム・ゴールドマンの著作をどんどん読むことにしました。なかなか売ってなくていろんな本屋さんを巡ったなあ・・・。

書影がないけど、表紙が通常タイプと映画タイプあるんですよね〜。両方買った。あと、通常タイプにも「映画化原作」の文字あるなしの違いがあった気がする。

ウィリアム・ゴールドマンは「明日に向かって撃て!」の脚本家として著名なんですけど、ぼくにとってはダンゼン「プリンセス・ブライド」の人です。あ、あと、マラソンマンの原作も面白かったなあ。(表紙がぼくの知ってるやつからリニューアルしてる!)

マラソン・マン (ハヤカワ文庫 NV (1085))

マラソン・マン (ハヤカワ文庫 NV (1085))

今はもう、テレビであんまり映画ってやってないから、たまたま流れてた映画に心を掴まれる、みたいな機会が少なくなってそう。