残されたお湯
蕎麦湯に限らず、麺を茹でたあとのお湯はおいしい。
おいしい、っていうとちょっと違うかもしれない。しかし、ただ単に、味がする、っていうと、なんだかものすごく低い評価みたいな感じが出てくる。
捨てがたい独特の妙味がある、とかいうと気取ってる感あって好きじゃない。
じゃあおいしいでいいか。
とにかく茹でたあとのお湯はおいしいんです。少し飲みたくなるんです。
蕎麦湯は言わずもがな。でも、立ち食いそばの蕎麦湯は飲まないな。蕎麦食べたらサッサと出ちゃうな。
うどんもいい。
パスタは塩をたっぷり入れるから塩辛いけれど、これもよし。小麦の味やで。薄めて少し飲みましょう。
中華麺はちょっと微妙かもしれない。かんすいが効いてるからかな?
麺を茹でたあとのお湯業界では、蕎麦湯だけが特別扱いされている。一人勝ちだ。他の、麺を茹でたあとのお湯たちは悔しい思いをしているに違いない。同じ残されたお湯なのに、どうしてこんなに扱いが違うのか、と泣いているに違いない。
北海道には、やきそば弁当というカップ焼きそばがあるらしい。麺を茹でたあと、捨てるはずのお湯で、粉末スープを溶いて中華スープを作るそうです。
このスープはきっとおいしいと思う。残されたお湯にやさしい人が考えたんでしょうね。
- 出版社/メーカー: 東洋水産
- 発売日: 2015/03/02
- メディア: 食品&飲料
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